<検査項目>
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屈 折 率

宝石は、それぞれ固有の屈折率があります。屈折計(写真)によって計測された屈折率が重要な鑑別の手がかりになります。

偏 光 性
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偏光(一定方向でけに振動すり光)を利用して、その宝石が単屈折か、複屈折の石であるかを検査します。この検査に用いられる器具が偏光器(写真)です。偏光器は多色性に検査や光軸像を確認するときにも使われます。屈折計は研磨されている宝石(鉱物)にしか利用できませんが、偏光器はラフ(研磨されていない宝石)にも利用できます。

多 色 性
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軸方向により異なった色が確認できる宝石があります。二色鏡(写真)で検査しますが、無色またはそれに近い色や光を通さない石などは検査ができません。
(写真はメーカー違いの二色鏡)

比 重

同体質の標準物質と宝石との重さの比を求める検査です。ただし、宝石が枠にセットされた宝飾品などは検査できません。
(比重液or静水法で検査します。)

☆ 静水法

~アルキメデスの原理~

比重=(宝石の空気中の重量)÷(宝石の空気中の重量ー宝石の水中の重量)

*但し静水法(比重テスト)はセット石ではテストはできません(ルースに限ります)

蛍 光 性
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紫外線など波長の短い光線を当てると、ある種の宝石は特有の蛍光を発します。蛍光の有無、または蛍光色を検査します。


分光特性
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同じような色に見える宝石でも、宝石の種類により着色成分が異なり、特有の吸収性を示すスペクトルの検知で宝石の特徴をしらべます。
(写真:分光器)


拡大検査
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宝石内部を拡大することによって、内包物の特徴を検査し天然、合成または処理されたものであるかなどを調べます。
写真:宝石用顕微鏡) 顕微鏡写真ページへ


カラーフィルター
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赤色部と黄緑部の一部のみ、光が透過するように考案されたフィルターを使用し、そのフィルターを通して見えた石の色の変化を調べます。
(写真のカラーフィルターはメーカー違い)

X線 検査

X線を使用した高度な検査を行った場合は、その検査結果を記入します。