アンモライトのカラー・色(COLOR)

アンモライトは化石であり、かつ宝石です。ですから、美しい色、光を私たちに与えてくれなくてはなりません。ルビー、サファイア、エメラルドのように一色で美しい宝石もすごく魅力的ですが、アンモライトの特徴を考えるなら、できれば三色以上の色があり、暗い部分がなく、 鮮やかに輝いている多彩色のものが理想です。
アンモライトのカラーでよく見かけられるものは、レッド、イエロー、グリーンです。オパールでは高価とされるレッドがベーシックカラーであるというのもアンモライトの魅力ある特徴です。これだけでも十分に楽しめますが、更にという方は、このベーシックカラーにブルー、
もしくはパープルのプレシャス(Precious)カラーが加わるとより一層興味をひきつけられることと思います。

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  1. カラーだけでなく模様(Pattern)との組み合わせによってよりアンモライトの魅力が尽きないことに気づかれると思います。
  2. 色はアンモライト層の1つ1つのアラゴナイトの結晶の大きさ研磨の仕方により色が変わってきます。
  3. カッターはアンモライト原石をどの程度磨けば最大限の美しさを引き出せるかを経験によって熟知しています。

アンモライトの模様(PATTERN)について

アンモライトの光を演出する模様は大きく分けて2つ挙げられます。

1. コンデンスド・パターン(Condensed pattern)

コンデンスド・パターンの模様はステンドグラスに例えられ 見る人の心を魅了します。 このタイプのアンモライトは、地球内部で圧縮が繰り返し行われ バラバラになりながらも寄り集まって形成されたものです。
ですから、アンモライト1つ1つが独自のカラー配置 言い換えるならアンモライト自身がデザインを 作り上げたオリジナル作品と言えるでしょう。

このタイプの模様を良く見ると、 アンモライトとアンモライトの境界線が他の物質でつなぎ合わさり、 見た目には黒いラインが確認できます。 このような黒いラインは美しく光らないため あまりにも太いラインは敬遠されがちですが、 光をより鮮明に浮かび上がらせる脇役として なくてはならない存在でもあるのです。脇役(黒ライン)の配置、大きさ、幅もまたアンモライトの魅力の1つと言えます。

           太いライン                            細いライン
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2. シート・パターン(Sheet pattern)

シート・パターンはコンデンスド・パターンとは違い 1つのアンモライト層からなっています。 ですからコンデンスド・パターンのように モザイク模様のデザインは楽しむことが出来ませんが その分つなぎ目がなく、鮮やかな色がアンモライト全面に輝きます。

また、輝き方もそれぞれ特徴があり、一色が全体を覆っているもの 複数の色が光のグラデーションとなり輝いているものがあります。 さらに一色しか確認できなくても、角度を変えると色がチェンジするものまであります。
このタイプのアンモライトはフラッシュタイプと呼ばれるもので、自然の不思議さを感じさせてくれます。

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フラッシュタイプのアンモライトを方向を変えて撮影しました。すると、まったく異なった色が表れます。このタイプのアンモライトはフラッシュタイプと呼ばれるものです。

シート・パターンの輝きは単色が多いようです。 単色ならフラッシュカラーが楽しいですね。 また、時として2色以上の光を放つものもあります。 この場合は微妙な光のグラデーションが楽しめます。 お手にとって確かめてください。きっとアンモライトの光に見せられます。 この他にもアンモライトのパターンは数多く見られます。 今回はその一部をご紹介させて頂きました。