< 翡翠(ジェダイト) 5月の誕生石 >
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「ヒスイ」・「ひすい」・「ジェード」と呼ばれている宝石名は1種類の宝石を指しているのではなくて、ジェダイトとネフライトの2種類の宝石を意味しています。どちらも緑色の半透明石が有名なためこの2つの宝石(鉱物)はよく間違われますが全く異なった宝石です。俗に本翡翠と呼ばれている宝石はジェダイトを指します。

翡翠といえば緑色の半透明~不透明の宝石を想像しますが、実は『翡』は赤、『翠』は緑を意味するように、白、紫、赤、褐、黒、青、黄、灰とカラーバリエーションに富んでいます。このうち緑色のジェダイト、紫色のラベンダージェダイトが宝石店の店頭を飾ることが多いようです。

翡翠は、ひとつの結晶ではなく肉眼では見えない小さな結晶が頑丈に絡まりあって集合した宝石なのです。その為、とても強靭です。その性質を利用し彫刻加工を施されたものも珍しくありません。翡翠の歴史は古く、特に中国では幸運をもたらす石として重宝がられ肌身はなさず持っていたそうです。

しかし、翡翠の産出は中国になく、13世紀ごろビルマ(現ミャンマー)から伝わったそうです。ビルマは宝石品質の翡翠が採れる唯一の産地といわれるように、翡翠は貴重な宝石といえます。

翡翠のフォールス・ネーム

ヒスイは他の宝石と違いキラキラ感はなく奥ゆかしさのある宝石なので日本人にとても有名で人気のある宝石です。そんなところの心理をうまく使いたいためか緑色の半透明から不透明の宝石にはヒスイとかジェイドの名称を地名などの後に付けているヒスイのフォールス・ネームはとても多くあります。

一般消費者にとっては紛らわしい限りだと思いますヒスイのフォールス・ネームをご参考に注意をしてくださいませ

取り扱い
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一般に丈夫な宝石といわれますが、結晶の結びつく状態により強い衝撃が加わると割れることもありますので手荒な取り扱いは避けた方が良いでしょう。また超音波洗浄機での洗浄も避けましょう。

処 理

翡翠は一般に光沢を良くする目的でワックスを表面に塗布することが多く行われています。あるいは染料を使って色を変えたものや、樹脂を含浸させ透明度を増すなどの処理が施されている翡翠があるため注意が必要です。

一般消費者にとっては気をつけなければいけないヒスイのコーティング処理をご参考に注意をしてくださいませ

一般消費者が海外でよく買ってくる染色クォーツァイトにも注意をしてくださいませ