鉱物とは
【誰でもがよく知っている水晶の結晶ひとつを取り上げて見ても、目にしてすぐさまそれと解るものから、水晶には見えない様な奇妙な形をしているものまで、じつに幅広い形状のものを見る事ができる。これは結晶が形成される環境と、それを構築する方式の組み合わせで鉱物が成長するからで、その条件に則って数多くの形の水晶が作られる。また鉱物の結晶は単独で成長するばかりではなく、複数の個体が集合、また規則的に組み合わされて産出する。さらに、結晶は成長の完成後(あるいはその過程)に於いて様々な変成作用を受けるので、通常ではあまり見られない形にまで姿を変える・・・・・
また同種の鉱物(宝石)であっても、成因の違いが結晶に最大限に影響して個体毎に異なる性質を与える事がある】
彩色宝石研究所の飯田孝一所長はセミナーの中で『鉱物』についてこのように説明しています。私も師のセミナーを受講し『鉱物』に取り付かれたひとりです。その様な師との関係から放出された《飯田孝一標本》を特別に入手できる運びとなりました。ゆっくりとご堪能くださいませ。
彩珠宝石研究所が開催のジェムマスター・コースから一文を引用


灰礬柘榴石(カイバンザクロイシ) (飯田孝一標本)
Grossularite Garnet
産地:コロンビア ボゴタ
このガーネットの産状は大理石中で成長したものです。 008


エメラルド (飯田孝一標本)
Emerald
産地:コロンビア ムゾー 035


ハックマン石 (飯田孝一標本)
Hackmanit
産地:アフガニスタン バタクシャン
ドロマイトは基盤の塊状の方に微小に点在しています。
自形結晶は『リーベック閃石』です ハックマナイトの原石は通常の状態では左の写真 紫外線(ブラックライト)が当たっているときはオレンジに輝きます その後ブラックライトの電源を切ったときの様子が右のっ写真です 鮮やかな紫色のままの色がしばらく続きます。 036


緑簾石(リョクレンセキ) (飯田孝一標本)
Epidot
産地:パキスタン ギルギッド 037


斧石(オノイシ) (飯田孝一標本)
Axinite
産地:パキスタン ギルギッド
結晶の先端が斧の蛤刃の様に見えるからことから斧石と名づけられました。 038


灰簾石(カイレンセキ) (飯田孝一標本)
Zoisite
産地:アフガニスタン コナール 040


含柘榴石片麻岩 (飯田孝一標本)
Garnet gneiss
産地:南極大陸オングル島緑の池付近
片麻岩とは変成岩の一種で高温で変成された粒状の岩石です 黒色と白色の鉱物による縞状の構造を持っているのが特徴です 写真のように片麻岩はガーネットを含んでいるのも片麻岩の特徴です。 043


氷長石(コオリチョウセキ) (飯田孝一標本)
Adularia
産地:パキスタン ギルギッド
右の写真の緑簾石(リョクレンセキ)を伴っています。 049


エメラルド (飯田孝一標本)
Emerald
産地:コロンビア ムゾー 052


水晶(電気石を伴う) (飯田孝一標本)
Rock Crystal
産地:パキスタン ギルギッド
左の写真が全体像です。見事な水晶の結晶とともに見事なトルマリンの結晶があります(左写真)。 055


鱗雲母化した貴電気石 (飯田孝一標本)
産地:ブラジル・ミナスゼライス州・ゴベルナドール・バラダレス・ゴルゴンダ鉱山
曹長石脈中 060


水晶 (飯田孝一標本)
Rock Crystal
産地:コロンビア ガチャラ 061


水晶 (飯田孝一標本)
Rock Crystal
産地:コロンビア チボール 068


方鉛鉱 (飯田孝一標本)
産地:メキシコ ザカテカス 260


衝撃ガラス(インパクトガラス) (飯田孝一標本)
隕石の落下により生成
産地:カザフスタン ザマンスキー 261


放射線状集合緑柱石 (飯田孝一標本)
産地:パキスタン ギルギッド 265


重晶石 (飯田孝一標本)
産地:中国 四川省 西昌 266


針鉄鉱 (飯田孝一標本)
産地:北朝鮮 271


珪化木(瑪瑙)蛍光性あり (飯田孝一標本)
産地:アメリカ アイダホ州
右の写真が紫外線(ブラックライト)を当てたときに撮った写真です 273


方解石とエメラルド (飯田孝一標本)
産地:コロンビア ムゾー鉱山産