<ダイヤモンドの原石>
宝石の勉強を始める時、最初にダイヤモンドを勉強する方が多いようです。私が宝石の勉強をしようと宝石の教育機関の門をたたきましたが、やはりそこのカリキュラムもダイヤモンドから始まりました。
ダイヤモンドの結晶系は等軸晶系でナンタラカンタラ・・・
等軸晶系の結晶形つまり形は六面体、正八面体、十二面体・・・
その理想的な形ではなかなか産出しなくて、理想形の組み合わせでほとんどのダイヤモンド原石が産出していますナンタラカンタラ・・・
このようなことが宝石の本に書かれています。
本にはその様なダイヤモンド原石の図はよく載っていますが、ホンモノはなかなか見ることが出来ません。だから勉強していても最初に何のことかピンと来なくて、宝石の勉強が面白くなくなります。
そんな時このダイヤモンド原石を見れば、ダイヤモンドの結晶の事がすぐに納得です。
なるほど、六面体だぁ、正八面体だぁ
十二面体だぁ見た目で面の数は違っているから、六面体、正八面体、十二面体は、まったく違う形のものだと思っていても結晶学では同じです。
ダイヤモンドは、ある規則に従えば六面体、正八面体、十二面体でも同じ等軸晶系になります。つまり、基本はさいころと同じです。ダイヤモンドと同じ結晶系の宝石は、他にガーネット、スピネルがあります。これらの宝石も等軸晶系です。
六面体、正八面体、十二面体なのか、またはそれ以上の面を持って成長するのか?
面は小さくなっても多くの面を持って成長するのか、少ない面でもその面を大きく成長させるのかの違いなのですね。
人も企業もダイヤモンド原石の結晶ですね。面は小さくなっても多くの面を持って成長するのか、少ない面でもその面を大きく成長させるのか。
でもその基本はダイヤモンドと同じ等軸晶系は、見た目は違っていても真っ直ぐぶれないで同じ角度(方向性)で成長したいですね。