<ルビー7月の誕生石>
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ルビーは『コランダム』という鉱物のひとつです。青、黄、紫、無色など他のコランダムはすべてサファイアですが、赤色のものは『ルビー』という名前が与えられています。ミャンマー(旧ビルマ)、スリランカ、タイなどで主に産出されていますが、これらの地では古代『無色のサファイアが母なる大地に抱かれて太陽の恵みをふんだんに受け真っ赤に熟してルビーができる』と信じられていました。
実際ルビーは夏の太陽が放つ紫外線のもとでは燃え上がる炎を思わせる赤になります。宝石言葉も『情熱』『愛情』で、開放的な夏の誕生石にぴったりです。
ルビーを身につけていると願い事が叶うとも言い伝えられています。

<ルビーとサファイアの違い>
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ルビーは『コランダム』という鉱物のひとつです。青、黄、紫、無色など他のコランダムはすべてサファイアですが、赤色のものは『ルビー』という名前が与えられています。とご説明しましたがその違いは明確なのでしょうか?

右の写真をご覧下さい。赤色系のコランダムが9つありますがでは鑑別機関でルビーと明記されるのはこの中でいくつあるでしょうか。
見れば見るほど赤色の定義がわからなくなってしまいます。赤色と思っていても赤紫かなとか赤橙かなとか紫桃かなと感じてきます。パープリッシュレッドはルビーになってもレディッシュパープルはパープルサファイアになってしまいます。はっきりわかる色のボーダーラインはあるのでしょうか。
もし仮にはっきりわかる色のボーダーラインがあるとしてもルビーは紫外線で真っ赤になる性質を持っています。と言うことははっきりわかる色のボーダーラインがあったとしても紫外線の強い国弱い国では同じ赤色のコランダムでもルビーになったりサファイアになったりするということになります。

右上の写真をもう一度ご覧下さい。あなたはこのなかでいくつのコランダムをルビーとしますが、あなたがいまお持ちのルビーを明るさの違う部屋の中天気のよい日悪い日の窓の近く場所を変えてご覧ください。ルビーの顔色が違ってみえるかもしれませんよ。

 

ルビーの語源と誤称

ルビーの語源はラテン語の『赤い色』ruberからきています(和名:紅玉)むかしむかしその昔は赤い宝石(石)ルビーと思っていたわけですから『赤いスピネル』も『ルビー』も分類されず一緒になっていました。いまでは全く違う鉱物と言うことがわかっていますからルビーとスピネルが同じと言う様な分類はもちろんしていませんが、現在でも紛らわしい宝石名があるので気をつけてください。

ルビー・スピネル   赤色のスピネル
バラス・ルビー      ピンク・スピネル
アリゾナ・ルビー   アメリカ(アリゾナ)のパイロープ・ガーネット
ケープ・ルビー      南アフリカ(ケープ)のパイロープ・ガーネット
インド・ルビー      インドのパープル・サファイア

高価な宝石ほどその名前(宝石名)を語る名前(宝石名)が多いことを忘れないで下さい。

取り扱い

ルビーは宝石の中の女王様。美しさの中にも風格があり、パーティーなどにも最適です。また硬く薬品や熱にも強い石なので、普段カジュアルに楽しむジュエリーにもおすすめです。リングの裏側などに汚れがたまってきたら中性洗剤を溶かしたぬるま湯を用意し軟らかい筆などで洗ってあげるときれいになります。

処置

現在ではルビーに熱を加えて赤味を引き立たせたり、透明度も良くしたりする事も行われています(一般的)。処理より高価な赤色のルビーに似せるためにコーティング(皮膜)処理をしているクラック(ワレ)が多いルビー(コランダム)にガラス物質を充填もしくは含浸しクラック部分を見えにくく処理をしている。