『かわいそうな宝石』

このコーナーでは宝石だけど宝石でないような宝石?をわたしの勝手な判断でアップしています。というのは宝石とは鉱物からある条件によって選ばれた鉱物だからです。それが『宝石』となります。ではその条件とは

1.美しいこと
2.希少性であること
3.耐久性にすぐれていること

この3つの条件を満たすことができれば鉱物が宝石と呼ばれます。
このように考えるならこのコーナーの宝石は鉱物です。
こんな鉱物が好物な方はこのコーナーにアップされた『石』に心がひかれるかもしれません。

クリソベリル・キャッツアイ
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重量:.3.04ct
サイズ:横約7.2mm 縦約8.6mm 高さ(深さ)約5.4mm

古来より幸運を招くとされ、身につければ幸せな生涯が送れるというこの石は、シャトヤンシーと呼ばれる猫の目のような美しい現象を示します。シャトヤンシーを示す宝石は他にもありますが、クリソベリルが最も有名であり高い評価を得ています。クリソベリルの種類としてはアレキサンドライトとこのキャッツアイが有名です。キャッツアイのシャトヤンシーの原因は、結晶の特定方向に美しく並んだ細長い『チューブ』と呼ばれる内容物に光が当たり美しいシャトヤンシーが生まれます。このチューブは非常に細かく、拡大しても雲のようにしか見えません。クリソベリルのキャッツアイが美しいのはこの細やかさによるからなのです。シャトヤンシーのでる宝石の裏側は通常、美しいシャトヤンシーを出すためにつや消しにしてあります。この宝石は渋い色をして尚且つシャトヤンシーもくっきり出ているのですが残念なことに途中で途切れています。それがなければほんとうに高価なジュエリー用の宝石なのです。しかし、途切れてもまた復活してラインが現れているところは健気です。「もうあかん」と思ってもそこからが勝負です。この宝石に負けないように頑張りましょう。
写真の クリソベルル・キャッツアイは太陽光で撮影しています。(写真撮影は太陽光のみ)

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