ガーネットの仮晶

<変身した宝石>



宝石の結晶を手に持ってみました。
この綺麗な形をした鉱物の結晶面は12面あります。


鉱物の結晶はある決まった分類方法により6つもしくは7つにわけられます。
そのなかでこの12面体は等軸晶系という結晶系の代表の一つです。



等軸晶系で有名な宝石はダイアモンド、スピネル、ガーネットなどです。
この結晶はその中で皆さんがよく知っている宝石
1月の誕生石にもなっている宝石ガーネットです。


でも、ガーネットらしくはない色でしょう。
厳密にいうと
この鉱物はガーネットの結晶だったのです。
『だったのです』って、過去形になっています。


ガーネットの結晶形をそのままの形である
外観を残し、まったくこの結晶とは関係のない鉱物
緑泥石(クローライト)がのっとってしまいました。


つまり、中身が入れ替わっています。
このことを、仮晶といいます。



むかし
見た映画「転校生」みたいな
「わたしであってわたしでない」


現実の世界ではありえない話ですが
鉱物の世界では充分に考えられます。


鉱物の世界では色、硬さ、形などから分類しますが
この場合、形から石を判断すると間違ってしまいます。
見た目は大事だけどそれだけで、判断してはダメです。
なにごとも・・・




    現実の世界では
    入れ替わるってことはありえませんが
    見た目と性格が想像もつかないぐらいギャップがある人はまわりによくいます。
    そのことがわるいのではなく
    「仮晶なひと」は外見でなく中身の宝石を知ることが大切です。