ハイドロフェーン・オパール(Hydrophane)

<ハイドロフェーン・オパール>



光源の違いにより宝石の色が変わるアレキサンドライト
猫の目のような光の帯を放つクリソベリル・キャッツアイ
3本の条線が交差した光を放つスタールビー、スターサファイア


宝石はその色の美しさだけでなく光で自分自身の演出でも楽しませてくれます
そして 色の演出でもっとも楽しませてくれるのが
虹色の光の輝きを見せつけるオパールです


オパールの魅力といえば
どなたもご存知のようにあの虹色に美しく輝く
「プレイ・オブ・カラー」と呼ばれる現象です
オパールはこの現象だけでも十二分に私たちを魅了する力を持っています


オパールはいろいろな分類方法で多くの呼び名があります
地色と透明度により分けられている言い方が一般的によく知られています


ホワイト・オパール
ブラック・オパール
ファイアー・オパール
ウォーター・オパール


「プレイ・オブ・カラー」という現象を持ちながら
オパール自体の色が白色から乳白色で透明度がないものをホワイト・オパール


濃い灰色から黒色で透明度がないものをブラック・オパール


オレンジから赤色で透明度が良いものをファイアー・オパール


無色からごくわずかに黄色味を持ち透き通るようなものをウォーター・オパール
とそれぞれ呼ばれています


宝石の世界 いや自然の創造というものは
時として思いもよらないものを我々に提供してくれるものだとつくづく感心します


プレイ・オブ・カラーの美しさに感心するオパールですが
さらに疑うほどの楽しさを与えてくれるのが
ハイドロフェーン・タイプと呼ばれるオパールです


ハイドロフェーン・タイプのオパールは
ミステリアス・オパール
カメレオン・オパール
マジック・オパールなど
大変興味深い名前でよばれています


ミステリアス・オパールは、虹色の美しい光の現象を確認でき
地色が白色のホワイト・オパールに分類されるものです


しかし いったん水につけると見ている間に透明度が増し 無色透明になります
もしこのようなオパールの存在を知らなければ
オパールがすりかわったと思うほどです


普通のオパールは水を吸い込むということはありません
しかし  このハイドロフェーン・タイプのオパールは水を吸い込みます
ハイドロフェーン・タイプのオパールの魅力は水をすいこむことにより
外観ががらりと変化することです


ハイドロフェーン・オパールを水の中に入れておくと数分で全体の透明度が増し
オレンジがかったオパールはファイアー・オパールに
ホワイト・オパール風はウォーター・オパールに変化します
(写真で時間と共に透明度が変わっていく様子が分かると思います。さらに水の中から引き上げて自然乾燥の状態で置いておくと時間は少し掛かりますが元の状態に戻ります)


また湿気により透明度が変化することもあり
雨で湿気が多いときとか、さらに梅雨時などはそのままの常態でも
変化することがあるとてもユニークなオパールです




光と水で美しさを演出する不思議な石



ハイドロフェーン・オパールは自分を取り巻く環境により
その変化に対応していくオパールです


そんな時代の変化にそった生き方のオパールを身につけていると
透明になったなら
「湿度の高い日だからイライラしないで」
と光と水により見事なまでに自分自身を演出し我々にメッセージ贈ってくれます


あたえられたその場所で。。。輝き
あたえられたその環境で。。。見事に演じる


いつでもどんな場面でも自分の内面の輝きは忘れず
このオパールのようにいつまでもそうありたいものです




☆ハイドロフェーン・オパールの多孔質を利用してこのようなオパールの楽しみ方もできますがその一方で黒色の物質を染み込ませて『ブラック・オパール』としてハイドロフェーン・オパールを生まれ変わらせている場合もあります


この場合は『人工処理』になりますから注意が必要です


自分の 長所 短所は 自分の個性です
その個性は人工処理をしないようにしてください






<ハイドロフェーン・オパールの変化>



ハイドロフェーン・タイプのオパールを水の中に入れました
まだ なにも起こっていませんが
3枚の写真を見比べてその変化を楽しんで下さい




写真のオパールは、水に浸けて数分たっています。
少し透明感が出てきているのがわかります。
ミステリアス・オパールにある空気が水に入れ替わっている様子です



写真はさらに数分たった様子です
完全に透明になりある意味本当の
ウォーター・オパールになってしまいました







100個以上テストしましたが
大きさ厚みなども関係しますが
同じ大きさでも透明になるスピードはまちまちでした


空気中でも水中でもきれいな虹色(プレイ・オブ・カラー)が出ているところがまた憎いですね