類似石 (6)
<緑色半透明の宝石(ヒスイ類似石)>
緑色の半透明石の代表といえばジェダイトですが緑色の半透明石は多くあります。そのため,○○ひすいとか××ジェードなどのフォルスネームでよく呼ばれています。ここでは類似石、模造石、処理石のサンプルを紹介します。
①エメラルド
最初は天然石です。
この宝石が一級品であればヒスイに負けないのですが。。。
透明度のよくないエメラルドは余り魅力がないために価値は低くなります。
しかし、いくら透明度がなくても
もしそれがヒスイとしてならと透明度があるほうです。
そこでカボション・カットにして『ヒスイです。』
と、販売したなら『透明感のあるヒスイ』
になってしまいます。
あまりよくないエメラルドでも
ヒスイと思えば綺麗に見えます。
いくら天然エメラルドでも『ヒスイ』として
販売していたら偽者になってしまいます。
②ネフライト
ヒスイはヒスイですが。。。
ジェダイトとネフライトでは大きな差があります。
和名はネフライトを軟玉、ジェダイトを硬玉といいます。
一応どちらも日本では『ヒスイ』なので
ネフライトをヒスイとして販売しても納得はいかないですが
間違いではないので注意しましょう!!
買いもとめるときは必ず
『本ヒスイ』『硬玉』『ジェダイト』ですか?
と質問しましょう!!
価格は全然違います。
③グリーン・アベンチュリン・クォーツ
天然石ですが特殊効果の名前にもなっています。
アベンチュリン・クォーツ独特の光方輝き方を
アベンチュリン効果(アベンチュレッセンス)とよんでいます。
綺麗なグリーン・アベンチュリン・クォーツであれば
そんなにキラキラと輝くヒスイは存在しないから
ヒスイの類似宝石として登場しなくてもよいのですが
その輝きを持たないグリーン・アベンチュリン・クォーツは
余り価値がありません。
ですが、それがアベンチュリン・クォーツではなく
ヒスイであれば話が別です。
ヒスイのニセモノとしては『インド・ヒスイ』としてよく登場しています。
海外で買ってきているニセモノとしてはベストテンに
入っているとおもいます。
④ハイドロ・グロッシュラー・ガーネット
ガーネットの透明石なら誰もが知っている有名な宝石です。
でもハイドロ・グロッシュラー・ガーネットはそれほど
有名な宝石ではありません。
透明なグリーン・グロッシュラー・ガーネットは
いまではとてもメジャーな宝石になりましたが
そのグロッシュラー・ガーネットに水分が入った
ハイドロ・グロッシュラー・ガーネットには
透明感がなく美しくありません。
そこで緑色の半透明の宝石の代表宝石『ヒスイ』の
類似宝石として時折、登場してきます。
⑤メタヒスイ
たんに模造として扱うのは作った人に申し訳ないです。
飯盛研究所(飯盛里安)で作られた模造翡翠です。
飯盛研究所で製造された模造宝石を
イイモリ・ストーンと総称されています。
イイモリ・ストーンにはその他にビクトリア・ストーンがあります。
ジャダイトやネフライトの模造宝石であるメタヒスイもその一つです。
(イナモリ・ストーンと違います。京セラ:稲森和夫です)
⑥染色クォーツァイト
天然石の処理として市場に一番でていると思います。
クォーツァイトは半透明石だから緑に染めると
程よく透明感もあり、上質の天然ヒスイに見えてしまうため
価格を上質の天然ヒスイより少し低めに設定すると
見事にだまされます。
このクォーツアイトはプロからわけてもらいました。
やはりだまされたみたいです。
販売した人もだまされたみたいです。
染色クォーツァイトが太陽光線(紫外線)により
退色してしまうのでニセモノと思っていても
その色合いは永遠ではないので気をつけてください。
⑦人工ガラス
普通の模造石です。
単純ですがよく出会います。
ガラスには天然ガラスが存在しますから
ガラスに『人工』と頭につけて宝石業界では呼んでいます。
人工ガラスが『ヒスイ』だけでなく
宝石を鑑別するときはいつも頭に入れておかなければなりません。
人工ガラスはありとあらゆる宝石に変身します。
⑧マラカイト(孔雀石)
綺麗な鳥の名前がついているマラカイトは
その模様が美しければそれなりの評価があります。
でも、それはどちらかと言うと飾り石の評価です。
緑色一色のマラカイトはマラカイトとしては
あまり興味を引きません。
写真のマラカイトは少し模様が入っていますから
すぐにヒスイの類似宝石としてはばれてしまいます。
例え、緑色一色であっても質感が違うため
慣れて来ると鑑別を見誤ることはないと思います。
⑨クリソコーラ(珪孔雀石)
タイワン産のクリソコーラは石英分が多く含んでいるものが多く
そのようなクリソコーラをクリソコーラ・クォーツといいます。
硬度も7あるので宝飾品としてはりっぱにクリアしています。
ヒスイの類似宝石としては余り被害にあっていませんが
似ているといえばにているのであえてアップしました。
ちなみにイスラエル産のクリソコーラを
エイラト・ストーンとかソロモン・ストーン
と呼んでいる業者のかたもいます。
⑩クリソプレーズ
天然石でアップルグリーンといえばクリソプレーズです。
クリソプレーズはそれだけで充分に綺麗ですし
名前も売れているわけですからわざわざ
『ヒスイ』の類似宝石としてデビューさせなくても
いいとおもうのですが
アップルグリーンのカルセドニーをわざわざ
『オーストラリアン・ジェード』で販売しているからいけません
ジェードと名前は付いていますがジェードではありません。
本当にややこしいですね。
おまけに業者のなかには省略してクリソ
という人もいますから余計にややこしいです。
最後までちゃんといいましょう!!
『クリソプレーズです!!』
わかりましたか?
宝石って楽しいでしょう!!
ヒスイのコーティングについて
写真の翡翠のルースはビルマ(ミャンマー)に
買い付けに行った業者さんから譲ってもらいました。
緑色でない部分がありますから
「おやっ!!」っと思いますよね。
その一部が剥がれているのはわたしが針ではがしました。
一部が剥がれ落ちるとつぎつぎに剥がれ落ちて
こんなになってしまいました。
最初に見たときは『とろ~ん』といい感じだったのですが
顕微鏡で確認してから針ではがしたい衝動にかられ
ついやってしまいました。
剥がれて出てきたのは???
白からグレーにかけての色合いのヒスイです。
ヒスイと言ってもこの色は価値がないのです。
そこでコーティングの登場です。
ヒスイ独特の『とろーん』とした雰囲気は充分だせますからそれはそれでいいのですが
一度剥がれると次から次へと容易に剥がれ落ちてしまいます。
まるで嘘のメッキがはがれるように。。。
やっぱり嘘は長続きしませんね。
