ネフライト
(nephrite)
< ひすい(ジェード)とは>
「ヒスイ」・「ひすい」・「ジェード」と呼ばれている宝石名は
1種類の宝石を指しているのではなくて
ジェダイトとネフライトの2種類の宝石を意味しています。
どちらも緑色の半透明石が有名なためこの2つの宝石(鉱物)は
よく間違われますが全く異なった宝石です。
俗に本翡翠と呼ばれている宝石はジェダイトを指します。
翡翠といえば緑色の半透明~不透明の宝石を想像しますが、
実は『翡』は赤『翠』は緑を意味するように、
白、紫、赤、褐、黒、青、黄、灰、
とカラーバリエーションに富んでいます。
このうち緑色のジェダイト、
紫色のラベンダージェダイトが宝石店の店頭を飾ることが多いようです。
ネフライト
ネフライトといえば普通はグリーンを思い浮かべますが
その他にもホワイト、ブラックがあります
本来は純粋な白いネフライトが一番貴重でしたが
現在ではグリーンがネフライトの主役になっています
そのため染めたネフライトが市場に出廻っているので注意が必要です
ネフライトの名称の由来でこんな話があります
昔メキシコからペルーにいた原住民はこのネフライトを
温めてお腹につけていましたいわゆる「温石」です
普通の石は保温が悪いのですがネフライトは
集合体であるため保温が良いわけです
16世紀 その地域を侵略したスペイン人が
それを見て「腹の石」すなわち現在の
名称「シェード」となりまた「腎臓の石」の意味から
「ネフライト」と呼ばれるようになりました
このことからシェードとは本来ネフライトのことを意味していますが
今ではネフライトとジェダイトに用いられています
人はお腹の痛い時自然にお腹に手をあてます
これは手から赤外線が出ているため治療に役だっています
「手当て」という言葉がそのことを物語っています
ネフライトもまた同様で加熱することにより遠赤外線が出ます
原住民がその事を知っていたどうかはさだかではありませんが
ネフライトは痛みを和らげる効果があることを知っていたのは
想像にかたくないでしょう
さてネフライトは集合体ですと説明しましたが
ジェダイトの粒状組織に対して同じ
ように見えるネフライトは繊維状組織になっています
両者とも靭性は強い石ですが繊維状組織から
なっているネフライトの方がより丈夫です
その丈夫さを利用して古代では「斧」に使用していたために
アックス・ストーンとも呼ばれています
また中国では緻密な彫りができるためにネフライトを使った
彫刻加工が古くから盛んでした
中国ではネフライトを「玉」と呼びこうした独自の
玉文化が受け継がれ歴史を刻んできました
1784年ビルマよりジェダイドが玉文化の中に入る事により
中国がヒスイ加工の中心となった訳です
すなわち玉(ネフライト)文化の技術があればこそ
中国でヒスイ文化が開いたといえるでしょう
ネフライトは角閃石,ジェダイトは輝石からなっています
角閃石が目にみえないほどの細かい結晶が
絡み合ったものがネフライトになる訳です
また成長過程において石綿をとりこんでいるものを
カットでうまくひきだせばネフライトキャッツアイになります
従ってジェダイトにはキャッツアイは存在しません
メタヒスイ
メタヒスイはヨーロッパではアーティフィシャル・シェードとも呼ばれています
(人工の、再生の)70~80年前に理学博士の飯盛里安氏が製造し
メタリック(工業用の)という意味から崎川範行氏が命名しました
この人工石はガラスの中に結晶するものすなわち
晶化剤などの薬品を入れて製造します
ガラスの中に繊維状の結晶を析出させることにより
ジェダイトの外観に似た半透明な人工ガラスができます
見た目はジェダイトに似ていますが、拡大で見ればその違いは歴然です
ジェダイトについて
