淡水真珠ではなく
湖水真珠と呼ばれる真珠
淡水真珠と湖水真珠は同じ真珠だと思っていませんか?
安価な真珠の代名詞だと思っていませんか?
アクセサリー用のシワシワの真珠だと思っていませんか?
中国から大量に入って来るありふれた真珠だと思っていませんか?
この様に思っていませんか?
①真珠について
真珠は、他の宝石と違い研磨技術を必要とすることなくそのままの状態ですでに美しく、簡単な加工技術で装飾品として使用できる為、その歴史は非常に古く、日本においては、奈良時代にはすでに真珠を「しらたま」と呼んでいた記録が残されています。また、西洋の国々は東洋に対する神秘的な憧れを込めて、「人魚の涙」・「月の雫」と形容しました。
現在、市場に流通している真珠は、人類が初めて目にした天然真珠は非常に稀で、そのほとんどが養殖真珠です。
しかし、この養殖技術のおかげで誰もが真珠の「温かみのある光」を楽しめる事ができるようになりました。
本来、真珠は全ての貝からできます。よく目にするシジミ貝、アサリ貝からももちろん真珠がつくれます。ひょっとして、お味噌汁を口にして「じゃりっ」としたものは、砂ではなく真珠なのかも知れません。しかし、残念ながら装飾品にはなりえません。なぜなら、それらの真珠は美しさに欠けるからです。
真珠貝に選ばれた貝は、その貝殻の内側(真珠層)がとても美しい外観を持っています。つまり貝殻の美しい貝は美しいしい真珠を産み出す可能性を持っています。真珠貝になりえる条件はいろいろありますが、まず美しい真珠層を有している事が第一条件になります。
現在、養殖真珠に用いられる母貝には、アコヤ貝を始め白蝶貝、黒蝶貝、マベ貝、池蝶貝などがあります。これらの真珠は養殖に適し、さらに真珠層の美しさを兼ね揃えています。そして、それぞれの真珠貝は独自の美しさを持っています。養殖真珠の生産は人の並大抵ではない苦労から産まれてきますが、真珠の美しさを大きく左右するのは、「母貝」そのものなのです。
②淡水真珠から湖水真珠へ
真珠には海水産と淡水産がありますが、
海水産に代表されるアコヤ真珠・白蝶真珠・黒蝶真珠は
とても高級感があり宝石としてのイメージも高いものに比べ
淡水産はどちらかと言うと宝石として扱われるより
アクセサリー感覚として扱われ決して高級なイメージではありませんでした。
事実、淡水真珠は、シワ珠(写真)で変形が多く
小粒でお米に似ているためライスパールと呼ばれているほどです。
この様な淡水真珠は、褶紋冠(シュウモンカン)貝という母貝から生産していました。
この貝は、一度に多くの真珠の生産が可能なのですが
この貝が産み出す真珠は先ほど述べたようにあまり良い真珠とは、言えませんでした。
従って、海水産は高級品で淡水産は安物と言うイメージが、一般に広まってしまいました。
ところが、1990年代に入って「ヒレイケチョウガイ」(中国名:三角帆貝)
と言う真珠母貝の養殖に成功し、生産者の努力と研究が、
三角帆貝の美しい真珠組織を引き出し、
アコヤ真珠に肩を並べる程の良質の真珠が誕生しました。(写真)
真珠業界の特に淡水真珠を扱っていた人々は、
この三角帆貝から誕生した新しい真珠を『湖水真珠』と名付けました。
