ガーネット

(Garnet)

ガーネットとは

ガーネット(Garnet)ガーネットは1つの単独の鉱物ではなく、いくつかの同じ構造の鉱物の総称です。構成する成分によってそれぞれ名称が付けられていますが、実際にはそれぞれの中間のものが存在し、100%純粋に単一の成分のものはまずありません。
このように同じ構造をもちながら、その成分が違い、それらがお互いに置換しあうものを固溶体(solid solution series)と呼びます。ガーネットはその成分によってパイラルスパイト(pyralspite)ウグランダイト(ugrandite)の2つに大別され、その2つが更にそれぞれ3つに分類されます。




パイラルスパイト

A:パイロープ(pyrope) Mg3A12(SiO4)3
B:アルマンダイン(almandine) Fe3A12(SiO4)3
C:スペッサタイト(spessartite) Mn3A12(SiO4)3




ウグランダイト

D:ウバロバイト(uvarovite) Ca3Cr2(SiO4)3
E:グロッシュラライト(grossularite) Ca3A12(SiO4)3
F:アンドラダイト(andradite) Ca3Fe2(SiO4)3




A、B、Cのガーネットの総称
PYRope,ALmandine,SPessartiteの頭文字をとって、Pyralspite(パイラルスパイト)と呼ばれています。(-iteは石とぃぅ意味)構造式X3Y2(SiO4)3のYの部分がアルミニウムと共通のため、アルミニウムガーネットとも呼ばれていますこのグループは赤味の色が多いため、赤ガーネットとも呼ばれます。



D、E、Fのガーネットの総称
Uvarovite,GRossuSar,ANDraditeの頭文字をとって、Ugrandite(ウグランダイト)と呼ばれています.
(Uvaroviteを省いて、Grandite(グランダイト)と表記することもあります)構造式X3Y2(SiO4)3のXの部分がカルシウムと共通のため、カルシウムガーネットとも呼ばれています。






ガーネットの説明

パイロープ・ガーネット(Pyrope Garnet)


純粋なパイロープ・ガーネットは無色ですがそのほとんどが
アルマンダインの影響を受けているので赤味をしています。
クロムで着色されたパイロープ・ガーネットは鮮やかな赤色で
ケープ・ルビー、アリゾナ・ルビーと呼ばれています。
もちろんこのような呼び名は誤称です。


プロの方は特にこのような呼び名は使わないようにしましょう。






アルマンダイン(Almandine Garnet)


アルマンダイン、アルマンディン、アルマンダイト・ガーネットと呼ばれています。
恐らく英語の読み方だと思いますからよみかたに関しては
余り気にしなくてもいいと思います。
ガーネットにおいて誰もが想像する一般的なガーネットが
このアルマンダイト・ガーネットです。


そうあの『柿の種』のような色合いのガーネットです。
でもこのガーネットが無ければ紫色の綺麗なロードライト・ガーネットは存在しません。
ロードライト・ガーネットはこのアルマンダイト・ガーネットと
パイロープ・ガーネットの混ざり合った中間タイプのガーネットで紫色のガーネットを
ロードライト・ガーネットといいます。




スペッサタイト(Spessartite Garnet)


スペッサルティン・ガーネットとも呼ばれています。
マンガンが入ったこのガーネットの代表的な色はオレンジ系ですが
アルマンダイト・ガーネットが混ざり合うと褐色かかってきます。
また、黒色、黄色などの色もあり、黄色系のスペッサルティン・ガーネットは
マンダリン・ガーネットと商業上の呼び名があります。


マンダリン・オレンジに色が似ているからつけられた呼び名だと思います。






グロッシュラライト(Grossularite Garnet)

グロッシュラー・ガーネットは純粋な色は無色ですが
一番有名な色は緑色です。


サボライトもしくはツァボライトと
呼ばれているグリーン・ガーネットです。


オレンジ系のグロッシュラー・ガーネットはヘソナイト
またはシナモン・ストンと呼ばれています。




またグロッシュラー・ガーネットは半透明~不透明の集合体で
ハイドロ・グロッシュラー・ガーネットと呼ばれているものがあります。
あまり高価な宝石ではありませんが ヒスイの類似石としてよく利用されています。


産地は主に南アフリカのトランスバール州のため
南アフリカ・ヒスイ(ジェード)または
トランスバール・ヒスイ(ジェード)
フォルス・ネーム(誤呼)で販売されている
ことがあるので注意が必要です
名前はヒスイでもヒスイに似たガーネットです





アンドラダイト(Andradite Garnet)


アンドラダイトには黒色、黄色、褐色、緑色があります。
その中でなんと言っても一番有名なアンドラダイト・ガーネットは
鮮やかな緑色のデマントイドと呼ばれるアンドラダイト・ガーネットです。
黄色系のアンドラダイト・ガーネットはトパーゾライトと呼ばれています。


またマリ・ガーネットもしくがマリグランダイトと呼ばれているガーネットは
グロッシュラー・ガーネットとアンドラダイト・ガーネットの混ざり合った
ガーネットのことをその様に呼んでいるようです。




ウバロバイト(Uvarovite Garnet)


ウバロバイト・ガーネットは鮮やかな緑色のガーネットですが
宝石としてカットするぐらいの大きさの原石はほとんどありません。


残念です。




ガーネットはこのようにガーネット同士が結婚して色々な特徴をもったガーネットが誕生します。

まさしく混血です。愛の子です。